ブラウザをKinzaからVivaldiに移行した。スーパードラッグ非搭載がネックだったが、他がますます多機能化していたのでもう戻れない。

Webブラウザに求める条件
以下が標準搭載である事。
- マウスジェスチャ
- スーパードラッグ
- サイドバー
- 検索バー
拡張機能による実装は動作の安定性が低い。そして現状全てを満たすモダンブラウザは無い。16年前のSleipnir1.66を超えるブラウザが未だに存在しない。
Kinza | 検索バーなし |
Vivaldi | スーパードラッグなし |
Cent Browser | サイドバー・検索バーなし |
Brave | 全てなし |
データ移行
Kinza・ChromeはGoogleアカウント、Vivaldiは独自アカウントの為、ユーザデータは同期出来ない。Chrome等メジャーブラウザから「ブックマーク・履歴・パスワード」のみインポート可能。
Kinzaと同期しているChromeのパスワードをインポートしたが反映されず。
Kinzaから「ブックマーク・パスワード・拡張機能」を手動で移行する。
ブックマーク
- Kinzaで
kinza://bookmarks > ︙ > ブックマークをエクスポート
- Vivaldiでメニュー
ファイル > ブックマークと設定のインポート
- インポート元に
ブックマークHTMLファイル
を選択、エクスポートしたhtmlを開く
パスワード
- Kinzaで
kinza://settings/passwords > ︙ > パスワードをエクスポート
- Vivaldiで
vivaldi://flags > Password import
をEnabled
に変更、再起動 chrome://settings/passwords > ︙ > インポート
拡張機能
おそらく以下の方法で可能だが、拡張機能の整理も兼ねて手動でせっせと移行してしまったので未確認。次の機会に試す。
ブラウザのユーザファイルから関連フォルダをコピーし、設定ファイルを編集する。
%USERPROFILE%\AppData\Local\Kinza\User Data\Default
のExtensions
、Local Extension Settings
フォルダを%USERPROFILE%\AppData\Local\Vivaldi\User Data\Default
にコピー- 両フォルダの
Preferences
ファイルを開き、"extensions":{"alerts":
~}
間を
KinzaファイルからVivaldiファイルの該当部分に上書き - 同様に
Secure Preferences
ファイルを開き、"extensions":{"settings":
~}
間を
上書き (2箇所あるのでおそらく2箇所)
VSCodeで開き、ステータスバープレーンテキスト > JSON
に設定すると読みやすくなる。
参考
- Chrome機能拡張の設定をVivaldiに移行する方法 – Qiita
※2016年時点の情報で、現在はPreferencesファイルの内容に変更あり
機能と設定
リンク内テキストの選択
最も嬉しい基本機能。リンクテキスト内をドラッグして一部選択が出来る。
選択したいキーワードがリンク内にある時に他から同じキーワードを探したり、ブロック全体がリンクになっている時に範囲ギリギリを攻めて前後ブロックまで選択されたりするストレスから開放される。
全てのブラウザで可能になって欲しい。
カスタムCSSでUI調整
設定 > 外観 > オリジナルカスタムUI
で独自CSSのフォルダを指定。
あらゆる箇所のデザインを調整出来る。

スーパードラッグ実装
前述の通りスーパードラッグが無い為、拡張機能smartUp Gesturesで補う。
選択テキストで検索、リンクをバックグラウンドで開く等、設定出来る内容に不足は無いが、
chrome://
で始まるページには効かない (拡張機能のオプション等)- 画像リンクを開けない (設定の
As an image, if the Link contains an image
オフでも変わらず) - リンクをバックグラウンドで開き、現在のタブを閉じた後、開いておいたタブに移動しない
全てブラウザ標準搭載であれば起こらない問題。
リンクを長押しで開く拡張機能Long Press New Tabもあったが、ストアのポリシーに反するとして削除された。
マウスの多機能ボタン等で暫定対応中。ホイールクリックは固いトラボが多いので使いたくない。
スペルチェック無効化
Vivaldiの設定画面に無いのでchrome://settings/languages
からスペルチェックをオフ。
課題
ページ読込時のラグ
ページを開く際にチラつきがある(一瞬テーマ背景が表示される)。
たまにタブが閉じられなくなる等、他ブラウザにはない不安定さがある。
開発者ツールの挙動
フォントサイズをCtrl + ホイール
で変更出来ない(他のChromium系は可能、記憶される)。Ctrl + -
/+
での変更はWebページと連動してしまう(他はしない)。
DLパネル
Chromium標準のDLバーの代わりにDLパネルが開く。
DLの度にサイドバーが開いたりアクティブパネルが変わるのは邪魔だし、開かない設定にするとDL状況が確認出来ない。
→現在はダウンロード通知が実装され改善された。