老害系SF

期間限定で公開されていた藤子不二雄の「老年期の終わり」を読み、あまりの老害シナリオに辟易した。
「今の日本のようだ」と現代を勝手に老年期認定する、まさに作中のもう終わりじゃジジイそのものの感想が多い事にも。

老害系SFの特徴

  • 「便利すぎる生活」「進みすぎた文明」を雑に批判し、AIを敵視。男と女を番わせ自然分娩や畑仕事を賛美、しきりに地球に帰りたがる
  • どれほど技術が進んでいても女性は体の線を強調した服や動きにくいタイトスカートでカマ言葉を話し、社会はジジイが支配している
  • ジジイが少年に長々と愚痴や恋バナを語って理解してもらう

例: WALL-E、レディプレイヤー1、シンエヴァ

ジジイを信じるな

コールドスリープ漂流から目覚めた主人公は、その廃棄寸前の星に残っていたジジイの「もう人類は老年期じゃ」という嘆きを聞き、地球に戻って確かめる事もせず、絶望し、燃料も持たず再び自殺の如きコールドスリープ漂流に出る
未来への希望でも何でもない。この話から学ぶ事はジジイの愚痴をまともに聞くなという事だ。