文字が遅くてフリゲが出来ない

フリゲが好きで、全盛期後もふりーむでADVやノベルの新着を軒並みチェックして気になる作品をDLしていた。数分の短編でも商業作品より心に残っているフリゲもある。しかしここ数年はあまりプレイ出来ていない。興味が無くなったのではなく、システム上の不都合からだ。

テキストスピードが遅すぎる。

原因はゲーム制作に使われるソフトの変化にある。
かつてノベル系ゲームに使われていた吉里吉里、NScripter、LiveMakerはシステム側に文字速度の設定機能があり、起動後すぐに瞬間表示にしていた。今使われているティラノスクリプト(ティラノビルダー)にはそれが無い。そして既定値が遅い。

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ノベルゲームのルート制限

シリーズ物の推理ADVをクリアした。事件を解決してもED実績が出ないので、どこかで選択を誤っていて他にトゥルーEDがあるのかと思い最初からやり直したが、そうではなかった。初回は正解しても不完全なEDになる仕様で、初回プレイの最終データで再度同じ推理をしたら2回目はトゥルーEDになった。単なる時間の無駄だ。
トゥルーEDと言っても同じ結末に少し追加テキストがあるだけで、初回で正解したプレイヤーに読ませない理由が分からない。いわば初回で正解した罰と言える。

ノベル系は多くの作品に初回で真相に到達させないようルート制限がかけられている。プレイヤーが正解を分かっていてもその選択肢が選べない為バッドED行きとなる。試行錯誤ではなくプレイ回数によるゲーム進行というレベルデザインの放棄。理不尽だが、それによってプレイヤーに理想的な物語を体験させられるならまだいい。
単なるプレイ時間稼ぎになっていないか、何の為にルート制限を設けるのか考えるべきだ。

ゲームの自由度

昨今ゲームに於いて、プレイヤーの些細な行動や選択が最後まで影響したり、NPCへの攻撃など非道な選択をしたら悪ルートに進むような事が「自由」と称される事がある。
自分にとってはそういった行動が結果に影響せず、興味のある選択肢を全て選んでみた後ペナルティなしで正規ルートに進める事が「自由」だ。いちいち結果が伴い取り返しがつかないと思うとストレスしかない。

自分にとってのゲームの自由

コマンド選択中に時間が進まずいくらでも考えられる、いつでもセーブしてやり直せる、選択肢を選び直して全ての反応を見られる、何度でも同じ話を聞ける、死んでも生き返る、一度行った場所に一瞬で移動出来る、見下ろし型で背後や壁の向こうが見える、そういった現実では不可能である事。

逆に、選択に時間制限がある、セーブ制限がある、一度しか選べない、話を聞き直せない、死んだらロストする、移動に時間と金がかかる、一人称視点で視界が狭い、等がわざわざ現実の不便を再現したストレス度の高い要素。全て現実で間に合っている。

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老害系SF

期間限定で公開されていた藤子不二雄の「老年期の終わり」を読み、あまりの老害シナリオに辟易した。
「今の日本のようだ」と現代を勝手に老年期認定する、まさに作中のもう終わりじゃジジイそのものの感想が多い事にも。

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